福島県商店街振興組合連合会のホームページもいよいよ立ち上がりました。これからこの特集商店街のページを通じて、県内様々な商店街・お店を紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いしますね!!
 記念すべき第1回目の特集商店街は福島市にある並木通り商店街振興組合です。
 並木通り商店街は会員数が41名で物販店が7店、サービス飲食店が6店、その他金融機関などが通りに面しています。
 この商店街、歩いてみると分かるのですが、とにかくきれい!!平成11年に福島市のコミニュティゾーン形成事業により石畳風のすっきりした通りに生まれ変わりました。またガス灯風街路灯も整備され、夜になると街路灯に照らされヨーロッパの通りを思わせる雰囲気を出しています。
 通りが新しくなった頃から新しい飲食店が増え、通りにはおしゃれなレストランと老舗の旅館などが連なり落ち着いた大人な感じの町を演出しています。最近は休日になるとご夫婦が連れだって散歩をしている風景をよく見かけるそうです。

お客さまとのつながりを求めて

 この並木通り商店街の理事長である小河日出男さんにお話をお聞きしました。
「確かに人通りは増えたかもしれないが、それをお客さんにできるかはお店ひとつひとつの努力だと思います。今の商店街の人はお客が来ない、売上が伸びないと悩んでいるけど、その前にお客さんのために何ができるのか考えないと…」
 聞けば、小河さんのお店(コスメハウスポピー:化粧品店)はメーカー別高級化粧品売上コンクール全国第1位を取っているとか。
 「商売はやっぱりお客さまとの繋がりを大事にしています。そのため、こまめにハガキを出すことを忘れません。そのハガキも全部自分で作ります。それはお客さまの年齢層などに合わせて細かく商品を紹介するためです。また、ハガキを持参してくれた人には先着何名さままでプレゼントなどお客さまが喜ぶことを常に考えています。このハガキは楽しみを与える夢カードなんです。」
 小河さんの考える理想の商店街とはどんな物だろうか。
「理想の商店街はひとつひとつの個店が生き生きとした独自色が出せる商店街だと思います。組合としても個々のお店のレベルアップが図れるよう勉強会も積極的に開いています。
 組合事業としては来年度、商店街リノベーション補助金を使って電光掲示板を設置する予定です。これで市民の方にいろいろな情報提供ができます。」

 小河さんの強力なリーダーシップによってますます通りも発展していくと思います。

(電光掲示板完成予想図)

クリーニング一筋40年

 続いて、この通りで一番古くからの住人である阿部クリーニング店の阿部さんに話をお聞きしました。この阿部クリーニング店は通りに面して仕事場の窓があります。阿部さんはアイロンがけをしながら、40年にわたって通りを見続けてきました。
「明治41年にじいさんがこの場所で店を開きました。私で3代目になるけど今福島残っているクリーニング店では一番古い店です。昭和15年ぐらいのこの通りは商店もまばらで貯蓄銀行や信用金庫の倉庫、製氷会社なんかが軒を連ねていて会社が多かったですね。よく資材を詰んだ荷車を馬が引っ張って歩いていました。」
 今からはまるで想像できない話ですね。
「私もこの場所で40年、クリーニングの商売をやってきました。今では私のように全部手でアイロンをかけるクリーニング屋も少なくなっていますね。手掛けた仕事は失敗がないよう、常に気を張って仕事をしています。お客さんも分かってくれていて、なじみの方が多いですね。」
 阿部さんは商店街としてこれから何が必要だと思いますか。
 「昔はよく通りで、夕涼みしながらお茶でも飲んだものです。今も近くにマンションなんかがありますが、数年で引っ越してしまうサラリーマンの家族が多いようですね。だから町に親しむ間がない。短い間だけでも町に親しんで、この町が、通りが、思い出の場所となるよう商店街でも取り組んでいかなければならないんじゃないでしょうか。」
 と古くから商店街、通りを見続けてきた阿部さんだけに商店街にとって本当は何が一番
大切かを教えていただいたような気がします。

チャレンジショップから開業へ

 さて、通りで一番古い住人の阿部さんに話を聞きましたので、次は一番新しい住人であ
る「ボヌールド・ローズマリー」の国分さんに話を聞いてみましょう。
この「ボヌールド・ローズマリー」はフランス直輸入のアンティーク雑貨を扱うお店です。ここのオーナーである国分善行さんは28才で福島商工会議所が創業者支援のために行っているチャレンジショップ「ももりんハウス」の卒業生なんです。昨年の5月に並木通りにこれも福島商工会議所が支援して作られた創業者2店と市民ギャラリーを合わせたスペース「コージーアベニュー」に入店しました。
「最初にこのコージーアベニューに入店が決まって並木通りに店が出せると聞いた時、正直、ラッキーだな と思いました。それも、この通りの落ち着いた雰囲気が僕の考えてた店の雰囲気とピッタリだったからです。」
 ボヌールド・ローズマリー」は確かにシックな雰囲気の店造りで、奥にはカウンタースペースが設けられ、ゆったりとコーヒーなどが飲めるカフェスペースになっています。聞けばこの店の内装、ほとんどご自分でやられたそうです。
「オープンまで時間が無くて、ほとんど連日徹夜で作業をしました。正直お金もかけられないからカウンターやレジ台なんか自分で作ったりして・・・。でも、そのおかげで自分が考えているとおりのお店づくりが出来たと思います。まだ完成にはなっていませんが…。」
 と国分さん。お客さまがもう一度来たいと思える雰囲気づくりを大切にしているそうです。
「アンティーク雑貨のすばらしさをコレクターの人だけでなく、普通の人に知ってもらいたいですね。できれば生活の中で、使ってもらいたい。そのため、買ってもらった人には最大限のアフターサービスを心がけています。」
オープンから約11ヶ月たち、固定客も増えたそうです。今後も文化とライフスタイルを発信できる店として頑張っていきたいとのことで、こういった若い方がこだわりのお店を開くことによってより通りが活性化していくものと思います。





 最後に

 今回は、福島市にある並木通り商店街をご紹介しました。ここで紹介した人のお店以外にも人と人との繋がりを大事にし、こだわりの素敵なお店がここ並木どおりにはたくさんあります。ぜひ、並木通り商店街を散歩してふらりとお店に立ち寄ってみてください。きっと素敵な出会いと商品が待っていると思いますよ。それでは。