トップ 日専連塾 事業内容・会員紹介 児童版画コンクール

街づくりに関する講演会が開催されました。

『元気ある街づくりはを実現するには』

講師:福島県広域まちづくり検討会会長
福島大学教授 鈴木 浩 氏

まちづくり条例研究センター主任研究員
(有)野口都市研究所
代表取締役 野口 和雄 氏
.
会場:郡山ビューホテル


平成12年に大店立地法が施行されて以来、 郊外やローサイドへの大型店の新規出店は年々増え続け、 中心市街地の中核をなしている大型店さえも撤退を余儀なくされるなど、 中心市街地は空洞化の一途をたどっています。 地域住民の共生の場である「街」の空洞化をこれ以上深刻化させないために、 地方自治体と地元商店街関係団体が連携し、地域住民と一体となって、 少子高齢化社会にふさわしい「まちづくり条例」の制定などに取り組んでいく事も大きな課題であると思われます。

そこで、この大きな命題を前に 日専連郡山市と福島商工繁昌努力会との共催による、 「元気ある街づくりを実現するには」、と題する講演会を去る3月11日、 参加者90名を迎え、開催いたしました。 日専連郡山の渡辺理事長の挨拶ののち、早速講演に入りました。 前半、講壇に立った鈴木教授のテーマは、「地域再生とまちづくり」。 「時代背景や価値観の大きく変わる中で、接続可能なまちづくりを進めていくことが求められている。 地方都市のコミュニティ再生をどう図るか、が大きな命題である。」 と述べられた後、まちづくりの基本的な課題に対する考えを紹介されました。

特に、
1.弱くなってしまった市街地との有機的な関係を
   深めることが大事であること。
2.地域内循環を早急に図っていくことが
   必要であること。
が、特に印象深く心に残りました。



後半、野口都市研究所の野口和雄代表は、まちづくり条例研究センターの設立の経緯を説明すると共に 現在の都市方が制度疲労を起こしていることをわかりやすく述べられました。
この後、まちづくり条例による都市の再生の具体的な事例をいくつか紹介されました。 例えば、京都市におけるゾーン区分けしたマップの作成や金沢市の施設マップ、尼崎市の住環境条例など、 具体的に各地で実践している条例を用いた再生法など、なるほどと思わせる先進事例を説明されました。

お二人の講演がそれぞれ終わったところで会場より質疑を受けましたが、熱の入った意見交換がなされ 終了時間を大幅に上回り散会となりました。

この講演会には、商店街の関係者はもちろん、福島県県中建設事務所、 郡山市の職員、郡山商工会議所の方々も大勢ご参加いただきました。
また、多くの団体にご後援いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
この講演会が、新たな賑わいのあるまちづくりの一つとなれば幸いです。
(斉藤 ・ 降矢)

参考URL
 鈴木浩教授
  既講演資料 http://www.ipc.fukushima-u.ac.jp/~a061/kouen.html

 野口和雄代表
  まちづくり条例センター http://www.machiken.gr.jp/
  野口都市研究所 http://www6.ocn.ne.jp/~noguken/

トップに戻る | 日専連塾 | 事業内容・会員紹介 | 児童版画コンクール