真牡蠣

マガキ 真牡蠣
(二枚貝の仲間 イタボカキ科)




 今年のカキは旨い!
 昨年までの『カキ』とはどこかが違う。
 塩分の薄い海域を好む植物性、プランクトンを食する。
山に木を植え育てた成果が出てきたのか、気仙沼の殻カキは例年と比べ3月頃のカキ位軟体
部の身がふっくらしている。
 先日のテレビ『どっちの料理ショー』では、日本で唯一の宮城で生産されているフランス原産
の高級カキ『ブロン』が紹介されていました。又、三陸では『赤崎冬香』『リアスのしずく』等、新
種のカキも作られています。
 カキは100g中に含まれるタウリン量が1.163mgと他の魚介類を圧倒し、肝臓の解毒能
力強化・グリコーゲンは魚の約2倍、血中のコレステロールの上昇を抑え血圧を正常な状態に
維持する。まさに天然のサプリメント『海のミルク』である。
 マガキは雌雄胴体の生物で、精巣(オス)と卵巣(メス)と共同生活をしているが、産卵期にな
ると精巣が先に成熟しオスの象徴を示す。その後、卵巣が成熟しメスの象徴となる。これは生
物学でいう雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)の理でマガキは一固体が性転換する。
 広島でも新種のこだわりカキがブランド化され需要も1年を通じて有り、夏ガキ(岩ガキ)冬ガ
キ(真ガキ)と食されています。

次回もお楽しみに!!
なるほど魚屋
(平成17年11月30日)



トップへ
トップへ
戻る
戻る