オホーツク海・北海道・関東・北陸の以北から朝鮮半島に分布。
通常は200m〜1,000mの深海に住む。主産地としては富山湾がよく知られ、他には新潟
県糸魚川付近、佐渡島近海、島根・鳥取県付近。
特に富山湾では、常願寺川左岸から魚津市にかけて、毎月の1日と15日の満潮時に満潮
線から700m以内の海面がホタルイカ群遊海面に指定され、ここのものが特別天然記念物と なっている。このような例は、世界にも無い。
以前は、松の肥料に使われていたので『マツイカ』と呼ばれていたが、明治38年蛍の生態
研究で有名な渡瀬庄三郎博士により『ホタルイカ』と命名されたと言われている。
“竜宮の使者” ホタルイカ
海表近くに浮かび上がり、怪しい光を海面に漂わせる様が神秘的であり、竜宮の使者に見
立てられたのでしょう。海岸近くに産卵の為群来するホタルイカはすべてといっていいほどメス の集団で、オスは極端に少ないという。オスはすでに深海で交尾を終えており、ご用済というわ けかも知れない。したがって、オスは産卵の光景を見届けられない。
産卵の為に海中でメスが発する光は『竜宮の提灯見せよ螢烏賊』とうたわれているそうだ。
次回もお楽しみに!!
なるほど魚屋
(平成18年3月31日)
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