板物製造工程

角物(板物)のできるまで

板物のパーツ

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材料は朴(ほお)の木やシナ合板です。良く吟味し充分に乾燥させた後、カンナなど色々な道具を用いてパーツを作り上げます。

重箱の素地を隅木補強

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重箱形に組み立てた後、「角木」(すみぎ)を四隅に張り付けて補強します。

カンナかけ

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カンナをかけて角に丸味を持たせます。

重箱素地の完成

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蓋や身の裏に桟(さん)をつけると、三段重の素地が出来上がりです。

木固め

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木固(きがため)

下地

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下地(したじ)。丈夫な漆器を作るための大事な工程です。

錆付けと研ぎ

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錆付(さびつけ)をして石のように固くなった木地を、細心の 注意を払いながら研ぎ上げます。

中塗と研ぎ

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中塗(なかぬり)の後、研(と)ぎ上(あ)げます。

上塗り

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上塗(うわぬり)

完成品の重箱

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やわらかな塗肌の重箱ができあがりました。


惣輪師

惣輪師(そうわし)から

使う人の気持ちを考えながら素地を創る、それが大事なんだよ。ひとつ(の素地を)創るのに何種類ものカンナが要るんだ。

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