錦絵

概説

錦絵は、会津ではぐくまれて栄えた加飾技術である。

黒地に朱磨き、朱地には黒の雲形を描き、牡丹、鳳凰、宝尽し、松、竹、梅、鶴、亀等各種の模様を消蒔絵で線描きし、その線描の内を彩漆(色漆)で埋め描きしたもの又は、色粉蒔きしたもので、 会津の加飾技法の総合利用と言うべき技法である。

錦絵の由来は、全体の印象が錦織を思わせるところから、錦絵と称されて来ており、古びた感じの中に、豪華さと気品があり、会津独特の技法として親しまれ、盆類、小箱等に多く使用されてきた経緯がある。


錦絵工程表

1)置目・朱雲形描き

2)摺り漆・磨き

3)色粉蒔き・摺り漆・磨き

4)牡丹(描き)線描き・消金粉蒔き

5) 鳳凰・ 宝尽くし.・消金粉蒔き ・仕上げ

DESIGN IDEA(会津漆器伝統技術1)福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター(平成10年3月,8p)P.3・4より転載


福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター作成パンフレット pdf版

会津漆器伝統蒔絵特集

DESIGN IDEA No.20

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター

平成7年4月発行,10p

会津漆器伝統技術1

DESIGN IDEA No.23

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター

平成10年3月発行,8p

会津漆器伝統技術2

DESIGN IDEA No.24

福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター

平成11年3月発行,16p

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